メディア漬けの子育てを見直そう
テレビ、ビデオ、テレビゲーム、ケータイなどの電子映像メディアからは、視覚・聴覚を通じた情報が一方的に与えられるだけで、そこには人間同士のような感情の行き来がなく、コミュニケーション能力を育てることができません。また乳幼児期のメディア漬けが、子どもの脳と体の発達に大きな影響を起こすこともわかっていきています。子どもにとって大切な時間を電子メディアまかせにせず、親子の心の絆を結ぶ「絵本タイム」にしませんか?
絵本の良いところ
- ●年齢に関係なく、お子さんも大人も一緒に楽しめます。
- ●字がまだ読めないお子さんでも「絵本を読む」事ができます。
- ●短時間で読めます。
- ●繰り返し読んでも飽きません。
- ●子どもの頃に読んだ絵本は、大人になってからも心に残ります。
絵本の読み聞かせ
- 読み手と聞き手が同じ時間、同じ場所、同じ気持ちを共有できる、お子さんにとってかけがえのない体験。絵本をとおして心と心が響きあうことが、お子さんの心の栄養となり、自然に親子の関係も豊かにしてくれます。読み手のお父さんお母さんも楽しんで、お子さんとの安らぎの時間にしましょう。きっとお子さんの気持ちや成長に気付く素敵な時間になるでしょう。
- 読み聞かせにルールや上手に読むコツはありません。お子さんは、いつも一緒にいてくれるお父さんやお母さんの声が大好き、その声で絵本と触れ合う時間を楽しんでいます。親子で一緒に読むことで、色々な場面を一緒に喜び、驚き、楽しむ、といったコミュニケーションも自然にしています。声色や抑揚を考えながら読む必要はありません。自分も楽しむつもりで気軽に読んであげてくださいね。
- 絵本の読み聞かせは、何歳からでも大丈夫。小さな赤ちゃんでも読み聞かせの声やリズムを楽しむことができます。内容だけではなく、絵本の手触り、ページをめくることなども、赤ちゃんはとても楽しんでいます。読んでもらうゆったりした時間の中で、愛されている心地のよさを感じています。 おなかの赤ちゃんに絵本を読んであげるのも、楽しい心やすらぐ時間になりますよ♪
- 絵本が大好きなお子さんほど同じ絵本を何度も「読んで~!」ということが多いもの。お子さんは何回も同じ場面を繰り返し楽しみ、そして新しい発見をしています。お子さんの心や脳の発達にとって、この「繰り返し」はとても大切なものです。「お気に入り」には出来るだけ付き合ってあげて、ときには「お母さんの好きな絵本も一緒に読もうね。」と違う絵本にも誘ってみましょう。
- すべてのお子さんが最初から絵本大好き、というわけではありません。お子さんに押し付けるのではなく、お父さんやお母さんは絵本が好きだから一緒に読もうね~、と何度かトライしてみましょう。寝る前に絵本を一緒に読もうね、というふうにすると、お子さんも絵本の世界に入りやすいのかもしれません。
絵本の選び方
- ●長年読み続けられてきた「ロングセラー」は、どのお子さんにもお勧めです。
- ●幼稚園や保育園の先生、本屋さん、待合室にたくさん絵本のおいてあるかかりつけのお医者さんやスタッフに「おすすめ」を聞いてみましょう。
- ●お父さんやお母さんが「読んでみたい!」と思う絵本。
- ●ガイド本などを参考にして、書店や図書館で実物を見てみましょう。
- ●ときには、お子さん自身にも絵本を選ばせてみましょう。